赤い本とは

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後遺障害慰謝料と赤い本
赤い本と呼ばれている「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」について、青本との違いについてなどわかりやすく説明していきます。


財団法人 日弁連交通事故相談センター東京支部が編集と発行をする「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」がいわゆる「赤い本」です。表紙が赤いことからこう呼ばれています。基準編の上巻、講演録編の下巻のセットになっています。

赤い本ってどんな本なの?


上巻(基準編)は、東京地方裁判所の実務に基づいた交通事故における障害・後遺障害慰謝料、休業損害、後遺症や死亡による逸失利益などの賠償額基準と参考判例、資料として後遺障害別等級表、労働能力喪失率表などが掲載されていて、損害賠償額を算定する際に参考とされています。

下巻(講演録編)には、交通事故訴訟で問題となる様々な論点についての講演などが収録されています。収録内容の例としては、「症状固定について(2013年版)」、「むち打ち症以外の原因による後遺障害等級12級又は14級に該当する神経症状と労働能力喪失期間(2007年版)」などがあります。

赤い本の中身は?

掲載内容を大まかにイメージしていただくために2015年版の目次を以下にご紹介します。

上巻(基準編)

第1積極損害
第2休業損害
第3後遺症による逸失利益
第4死亡による逸失利益
第5慰謝料
第6物損
第7損益相殺・損害の填補等
第8無償同乗
第9素因減額
第10過失相殺
第11渉外交通事件
資料(後遺障害別等級表、労働能力喪失率表、簡易生命表、賃金センサス表など)
付録(損害賠償請求調査事項整理票、訴状作成のチェックポイントなど)

下巻(講演録編)

講演最近の東京地裁民事第27部交通訴訟の実情
講演交通鑑識活動による事案の解明について
部会活動報告等


赤い本の後遺障害慰謝料は?


自賠責保険では「介護を要する後遺障害」として1級、2級が設定されていますが、赤い本ではそのような区別はなされていません。

1級2,800万円
2級2,370万円
3級1,990万円
4級1,670万円
5級1,400万円
6級1,180万円
7級1,000万円
8級830万円
9級690万円
10級550万円
11級420万円
12級290万円
13級180万円
14級110万円


赤い本の入通院慰謝料は?


以下の表が入通院慰謝料の目安となり、入院・通院の期間をもとに算出します。
見かたとしてはほんの一例ですが、6ヶ月間通院のみなら116万円、3ヶ月間入院のみなら145万円、3ヶ月入院したのち、3ヶ月通院した場合には188万円となります。
原則「別表Ⅰ」が使用されますが、むちうち症で他覚症状がない場合などは「別表Ⅱ」が使用されます。

入通院慰謝料 別表Ⅰ

 
入院
1

2

3

4

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通院53101145184217244266284297306314321328334340
1

2877122162199228252274291303311318325332336342
2

5298139177210236260281297308315322329334338344
3

73115154188218244267287302312319326331336340346
4

90130165196226251273292306316323328333338342348
5

105141173204233257278296310320325330335340344350
6

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7

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8

132164194222248270290306318326331336341
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150179207234258278296312324332
12

154183211236260280298314326
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14

162189215240264284302
15

164191217242266286

表の見方
  • あくまで目安です。個別具体的な事情により増減します。
  • 単位:万円 (例 入院1ヵ月、通院1ヵ月の場合は77万円)
  • この色は通院のみ
  • この色は入院のみ

入通院慰謝料 別表Ⅱ

むちうち症で他覚症状がない場合などに使用します。

 
入院
1

2

3

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5

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通院356692116135152165176186195204211218223228
1

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2

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3

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4

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5

79105127142158169180187193198204210216223228233
6

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10

113133149159170178186192198203209
11

117135150160171178187193199204
12

119136151161172180188194
13

120137152162173181189195
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121138153163174182190
15

122139154164175183

表の見方
  • あくまで目安です。個別具体的な事情により増減します。
  • 単位:万円 (例 入院1ヵ月、通院1ヵ月の場合は77万円)
  • この色は通院のみ
  • この色は入院のみ

青本とどう違うの?


どちらも裁判所の基準を示したものですが、以下のちがいがあります。

発行元


赤い本:日弁連交通事故相談センター 東京支部
青本:日弁連交通事故相談センター 本部

赤い本は東京支部が発行しているだけでなく、内容としても東京地方裁判所の実務に基づいたものとなっていますので主に関東で使用されています。一方、青本は赤い本とちがい全国で使用されることが想定されています。そのため青本の基準は幅のあるもの(例:○○万円〜○□万円)となっています。現在は赤い本が全国的に使用されるようようになってきているようです。

発行時期


赤い本:毎年2月
青本:2年に1回

どこで売ってるの?


一般の本屋さんやamazonには置いていません。購入方法としては、以下のリンク先に移動し、用意された購入申込書(pdf)に名前や住所などの簡単な必要事項を記入してFAXで注文する方法と、日弁連交通事故相談センター東京支部に出向いて直接購入する方法とがあります。2015年版を参考にすると価格は1セット(上・下巻)2800円(税込)で、FAXでご注文された場合は別途送料がかかります。

>> 青本・赤い本のご紹介(日弁連交通事故相談センター)

まとめ

  • 赤い本とは、財団法人 日弁連交通事故相談センター東京支部が編集と発行をする「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」のことをいいます。
  • 内容は、東京地方裁判所の実務に基づいた慰謝料、休業損害、逸失利益などの賠償額基準と参考判例、資料などが掲載されています。
  • 青本と比較するとどちらも裁判所の基準を示したものですが、発行元、発行時期にちがいがあります。
  • 一般の本屋さんやamazonには置いていません。
  • 購入するには日弁連交通事故相談センター東京支部にFAXを送って注文するか、直接出向く必要があります。