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耳の後遺障害については、後遺障害等級の表上で以下のものについて等級が定められています。
- 両耳の聴力障害
- 1耳の聴力障害
- 耳介(一般的にいう耳の部分)の欠損障害
シッカリ
目次
- 1 耳の後遺障害について
- 2 聴力障害
- 3 耳殻の欠損障害
耳の後遺障害について
意外に思われるかもしれませんが、普通に申請しても適正な後遺障害等級を獲得できない場合があります。納得のいく後遺障害等級を認定してもらうには立証方法などコツが必要になってきますので不安な場合は当事務所にご相談ください。
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聴力障害
聴力障害は、オージオグラムによる純音聴力検査による純音聴力レベル及び語音による聴力検査結果である明瞭度を参考に認定するとされています。
純音聴力検査とは
聴力検査の中では最も基本的な検査で、やったことがある方が多いと思われる「ピーと聞こえたらボタンを押す」あの検査です。
語音による聴力検査とは
言葉の聞き取りを検査するものです。日常会話で使われる語音、「ア」とか「イ」という語音や数字を使って検査をおこないます。
両耳の聴力に関して
障害の程度 | 等級 | 慰謝料 (自賠責) | 慰謝料 (裁判基準) | 労働能力 喪失率 |
---|---|---|---|---|
両耳の聴力を全く失ったもの
| 4級‐3 | 712万円 | 1,500~ 1,800万円 | 92% |
両耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になったもの
| 6級‐3 | 498万円 | 1,100~ 1,300万円 | 67% |
1耳の聴力を全く失い、他耳の聴力が40センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの
| 6級‐4 | 498万円 | 1,100~ 1,300万円 | 67% |
両耳聴力が40センチメートル以上の距離では、普通の話声を解することができない程度になったもの
| 7級‐2 | 409万円 | 900~ 1,100万円 | 56% |
障害の程度 | 等級 | 慰謝料 (自賠責) | 慰謝料 (裁判基準) | 労働能力 喪失率 |
1耳の聴力を全く失い、他耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの
| 7級‐3 | 409万円 | 900~ 1,100万円 | 労働能力 喪失率 |
両耳の聴力が1m以上の距離では普通の話し声を解することができない程度になったもの
| 9級‐7 | 245万円 | 600~ 700万円 | 35% |
1耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になり、他耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話し声を解することが困難である程度になったもの
| 9級‐8 | 245万円 | 600~ 700万円 | 35% |
両耳の聴力が1m以上の距離では普通の話し声を解することが困難である程度になったもの
| 10級‐5 | 187万円 | 480~ 570万円 | 27% |
両耳の聴力が1m以上の距離では小声を解することができない程度になったもの
| 11級‐5 | 135万円 | 360~ 430万円 | 20% |
片耳の聴力に関して
障害の程度 | 等級 | 慰謝料 (自賠責) | 慰謝料 (裁判基準) | 労働能力 喪失率 |
---|---|---|---|---|
1耳の聴力を全く失ったもの
| 9級‐9 | 245万円 | 600~ 700万円 | 35% |
1耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になったもの
| 10級‐6 | 187万円 | 480~ 570万円 | 27% |
1耳の聴力が40センチメートル以上の距離では普通の話し声解することができない程度になったもの
| 11級‐6 | 135万円 | 360~ 430万円 | 20% |
1耳の聴力が1メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの
| 14級‐3 | 32万円 | 90~ 120万円 | 5% |
耳殻の欠損障害
障害の程度 | 等級 | 慰謝料 (自賠責) | 慰謝料 (裁判基準) | 労働能力 喪失率 |
---|---|---|---|---|
12級‐4 | 93万円 | 250~ 300万円 | 14% |
[1] 「耳殻」とは
外耳の最外部。軟骨とそれをおおう皮膚から成り,集音器の役を果たす。一般的にいう「耳」のこと。
以上、「耳の後遺障害について」でした。
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